LIG-9という、最先端の研究によって生み出された免疫調節機能を高める乳酸菌を知っていますか。
乳酸菌というと一般的に腸に良い影響を与えるという印象が強いと思いますが、LIG-9という乳酸菌は腸無い環境をサポートしながら、間接的に免疫調節機能を高めるという優れモノです。
今回は意外と知らない乳酸菌の基本情報と、最先端の乳酸菌「LIG-9」の説明をしていきます。
乳酸菌とは?
そもそも乳酸菌とは何でしょうか。
「乳酸菌」とひとことで表しますが、実は非常に多くの種類が自然界に存在し、それぞれの持つ機能や役割は異なります。
一般的によく知られているのは「お腹に良い」「ヨーグルトに入っている」などです。しかし乳酸菌は、複雑なプロセスで産まれ、動き、ヒトに吸収され、身体に良い影響を与えている点については、広く知られていません。セルフケアが盛んに謳われる昨今ですから、これを機にぜひ乳酸菌に関する正しい知識を身につけましょう。
乳酸菌は糖を発酵して乳酸を生成する微生物のことを指します。
乳酸菌の役割
乳酸菌はその名の通り「菌類」と呼ばれる微生物です。具体的には、すべての乳酸菌に共通して「糖を発酵して乳酸を生成する機能」を持っています。
ヒトの腸内で悪さをする菌(悪玉菌)の繁殖を防いだり、免疫力を上げたりする効果が期待できる成分のため、便通の改善や免疫力向上が期待できます。特にビフィズス菌は腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌の繁殖を抑制して腸内のバランスを整えます。
最新の研究では、乳酸菌がピロリ菌を排除する効果も確認されており、これにより胃の健康をサポートすることもできます。
日本人と乳酸菌
乳酸菌は、食品の保存期間を劇的に伸ばしたり、風味を美味しくする機能も併せ持っています。そのため、日本人は古くから生活の知恵として乳酸菌を活用しています。
例えば、味噌、納豆、日本酒、ぬか漬け…など、日本食において重要な役割を担う食品ばかりです。
まだ冷蔵庫のない時代に、乳酸菌の発酵を活用して生活と身体の両面に良い方法を自然に選択していたと考えると、乳酸菌は、ヒトにとって必要不可欠といえるのではないでしょうか。
死滅した後に効果を発揮する殺菌乳酸菌
乳酸菌は、熱に弱く腸まで届かないという話を聞いた事がありますか?しかし熱に弱いと言っても、乳酸菌は50-60℃で死滅してしまいますが体温で死滅することはありません。乳酸菌の1番の敵は酸です。消化液に含まれる酸で簡単に死滅してしまうのです。
どうにか強い効果を保ったまま腸に届けることができないと考えられたのが、死滅した後に効果を発揮する乳酸菌、殺菌乳酸菌です。殺菌乳酸菌は、乳酸菌を加熱殺菌処理した加工乳酸菌であり、食品から摂取する際に消化液の影響を受けにくい特性があります。
殺菌乳酸菌は免疫調節作用を含む機能性を持ちます。特に消化管、気道、泌尿生殖器の粘膜免疫系を介して免疫調節が行われ、局所的な免疫反応だけでなく、全身的な免疫反応にも寄与します。LIG-9も、殺菌乳酸菌の1種です。
すでに 殺菌されているため、温度やpHに対して敏感でなく、多くの食品や飲料に広く適用できます。風味の変化が少ないため、食品の味を損なわずに利用できます。
これにより、乳酸菌の広範な利用が進み、多くの人々の健康維持に貢献できる可能性があります。
これだけは知っておきたい3種類の機能性食品
機能性食品とは、生体防御や老化抑制などカラダの調子を整える作用の総称である「体調調節機能」を有した食品のことを指します。
機能性食品はプロバイオティクス、プレバイオティクス、バイオジェニックスの3つに分けることができます。
1つ前で説明している殺菌された乳酸菌は「バイオジェニクス」に属します。
プロバイオティクスとは
生きた菌として摂取することで腸内フローラに作用し、腸内の細菌バランスを整えることで健康に良い影響を与える細菌や酵母のことを指します。
主に、乳酸菌やビフィズス菌、酪酸菌などが該当し、食品としてはヨーグルトやみそ、納豆などに含まれています。
プロバイオティクスにおける重要なキーワードは、「生きた菌」です。
プレバイオティクスとは
腸内に存在する菌の増殖や活性を手助けし、腸内フローラのバランスを改善する難消化性食品成分のことを指します。
難消化性食品成分とは、人が持つ消化酵素で分解することが難しい食物の中に含まれる成分を指します。具体例としては食物繊維が挙げられ、消化酵素の影響を受けにくいため、大半がそのまま大腸へ到達します。
いもやごぼう、リンゴや海藻に含まれます。
プロバイオティクスもプレバイオティクスも腸内フローラに作用するという点がポイントです。
バイオジェニックスとは
バイオジェニックとは、東京大学名誉教授である光岡知足先生によって提唱された概念で、腸内フローラを介さず、直接生体に作用し、免疫賦活、コレステロール低下作用、血圧降下作用、整腸作用、抗腫瘍効果、抗血栓、造血作用などの生体調節・生体防御・疾病予防・回復・老化制御などに働く食品成分のことを指します。
一般的にヨーグルトや納豆などはプロバイオティクスに該当し、腸内フローラを介して腸内の代謝を改善した後に、カラダにいい影響を与えます。
しかしこのバイオジェニックスは腸内フローラを介さずに直接生体に作用するため、摂取することによって腸内環境の改善に伴って、カラダにいい影響が与えられることが期待できます。
画像引用:公益財団法人腸内細菌学会❘用語集
生きた乳酸菌よりも死んでいる乳酸菌の方がいい?
通常、乳酸菌は摂取すると、小腸のパイエル板という、病原体の侵入を伝える組織に取り込まれ、情報が伝達され免疫機能が活性化します。
しかし、生きた乳酸菌はパイエル板に取り込まれる前に腸管の中で固まる性質があり、パイエル板に取り込まれないことがあります。取り込まれないことはそのまま情報が伝達されることがないため、免疫機能が活性化しないことを指します。
そのため死滅した乳酸菌を用いることは、固まる性質を無くし、パイエル板に取り込まれる菌の数を増やし、免疫機能を向上させることに繋がります。
実際にマウスに加熱殺菌した乳酸菌を用いた実験の結果から、感染症に対する臨床の応用が期待されています。
乳酸菌LIG-9とは?
「LIG-9」という乳酸菌をご存じでしょうか?
正式名称はLIGEC-9と呼ばれ、加熱殺菌することにより効果を高める殺菌乳酸菌の1種です。免疫調節機能を高める加熱殺菌乳酸菌素材であり、微少な菌体を利用しています。
LIG-9は栄養素と同じように腸管から体内に吸収され、免疫系を調節して様々な機能性を発揮します。これには腸内フローラの改善、抗炎症、内臓脂肪低減、抗アレルギーなどが含まれます。
LIG-9の特徴として、少量で多くの乳酸菌を摂取でき、高いコストパフォーマンスが期待できます。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
生きた乳酸菌は知っていても、死んでいる乳酸菌がその効果を発揮し、場合によっては生きている乳酸菌よりも優れていることを知っている人は少なかったのでしょうか。
死んでいる乳酸菌の中でもLIG-9は最先端の研究によって開発された、非常に優れた機能を多く持った乳酸菌です。
腸内環境や免疫に不安がある方は、一度試してみてはいかがでしょうか。