カンナビノイドは様々な効果から注目が集まっています。
しかし大麻草から作られるため、安全性や合法性に関して疑問や不安も抱く方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、多くの方が不安に思うであろうカンナビノイドの合法性や、知っておきたい基本情報について簡単に解説していきます。
カンナビノイドとは?
カンナビノイドとは、約120種類確認されている大麻草に含まれる生理活性物質の総称のことを指します。
生理活性物質は微量でも人体にとって大きな効果を及ぼす化合物のことで、ホルモンやビタミン、セロトニンなども含まれます。
カンナビノイドは3種類存在します。
3種類のカンナビノイド
カンナビノイドは3種類存在します。
- 内因性カンナビノイド
- 植物性カンナビノイド
- 合成カンナビノイド
これらのカンナビノイドはそれぞれに大きな特徴があり、カンナビノイドを理解する上で、安全性などは絶対に知っておかなければいけません。
それぞれ簡単に解説していきます。
内因性カンナビノイド
カンナビノイドは本来体内で生成されます。
体内で生成されるカンナビノイドこそ、「内因性カンナビノイド」です。
このカンナビノイドは身体の調節機能を担うシステムの動力として使われるため、人の生命活動において無くてはならない成分です。
ですがこの内因性カンナビノイドは、加齢や日頃のストレスによって生成量が減少してしまいます。
日常的に何かしらの悩みを抱えている方は、加齢やストレスによる体内の内因性カンナビノイドの不足が原因の可能性があります。
この体内の内因性カンナビノイドの不足を補うのが、「植物性カンナビノイド」です。
植物性カンナビノイド
植物性カンナビノイドは、大麻草から抽出することができる、大麻由来のカンナビノイドのことを指します。
代表的な植物性カンナビノイドとしては「CBD」や「THC」が挙げられます。
植物性カンナビノイドは内因性カンナビノイドの不足を補うことが可能で、加齢やストレスによって感じてきた悩みの解消が期待できます。
ですがその副作用から麻薬に指定されている種類も存在するため、正しい情報を集めることが必須になります。
中には、強力な効果を追求し、人工的に作られたカンナビノイドも存在します。
それが「合成カンナビノイド」です。
合成カンナビノイド
合成カンナビノイドとは、化学合成によって人工的に製造された大麻成分のことを指します。
大麻成分はその効果の高さを求めて製造されるため、重篤な副作用が多く確認されています。
そのため、合成カンナビノイドは絶対に摂取してはいけません。
合成カンナビノイドの副作用としては、
- 激しい依存作用
- 幻覚作用
- 不安症状
- 言語能力の低下
- 思考能力の低下
- 判断力の低下
などが挙げられます。
以上のようなとても重篤な副作用が確認されているため、再度お伝えしますが、合成カンナビノイドは絶対に摂取してはいけません。
合法のカンナビノイドを簡単紹介
上記ではカンナビノイドの種類について解説してきました。
ここでどのようなカンナビノイドが合法であり、安全なのかということを知りたい方も良いのではないでしょうか。
様々な研究や実験によって効果が期待されているカンナビノイドを、3種類紹介していきます。
それぞれ別の記事で詳しく解説しているので、興味のあるカンナビノイドはそれぞれのリンクからチェックしてみてください。
安全性が広く公表されているCBD
CBDはカンナビジオールといい、幅広い効果と安全性が公表されている点で注目が集まっているカンナビノイドです。
効果としては、睡眠サポート、リラックス効果、ストレス軽減、美容効果、などが挙げられます。
安全性は、厚生労働省によって特定の部位から抽出されたCBDは合法であるという旨の公表がされており、その基準を満たした製品は違法ではないと判断することができます。
また、世界保健機関(WHO])によっても、CBD摂取による重篤な副作用は確認されていないという旨の公表がされています。
睡眠に対する効果が期待されいているCBN
CBNはカンナビノールといい、CBDと同様幅広い効果が確認されています。
ですが中でも「睡眠に関するアプローチ」の効果に期待が高まっており、その効果から「睡眠カンナビノイド」とも呼ばれています。
ですがCBNはCBDと比べて一つの大麻から抽出できる量が少なく、レアカンナビノイドとも呼ばれています。
抽出量が少ないため、CBD製品よりも高額になりがちです。
抗炎症効果にはCBG
CBGはカンナビゲノールといい、抗炎症効果に対して効果が期待されているカンナビノイドです。
もちろん大麻草由来の成分のため、リラックス効果やストレス軽減の効果も期待されていますが、筋肉痛や関節痛などの炎症に対しての効果が強いとされています。
また、重篤な病気の予防効果を指摘する論文などもあり、今後さらに注目度が高まっていくカンナビノイドと言えるでしょう。
CBGもレアカンナビノイドの一種で、製品が高くなる傾向にあることは知っておきましょう。
おわりに
カンナビノイドは大きく分けて3種類あり、それぞれ特徴が異なります。
内因性カンナビノイドは本来体内で生成されるカンナビノイド、植物性カンナビノイドは大麻から抽出することができ、合成カンナビノイドは危険な副作用が多数が確認されています。
合成カンナビノイドはその危険性から摂取してはいけませんが、植物性カンナビノイドは合法のものも違法の物も存在するため、正しい情報を得ることが重要です。
正しい情報を得て、悩みの解消に繋げていきましょう。