THCをご存じでしょうか。
THCはカンナビノイドの一種であり、大麻草から抽出することができるカンナビノイドは現代人の様々な悩みを軽減することが期待されています。
ですが大麻草は文字通り「大麻」のため、注意しないといけない部分が多く存在します。
今回はカンナビノイドの一種であるTHCの効果とその危険性、代わりとなるカンナビノイドについて紹介していきます。
気になるTHCの効果とは
THCの効果として報告がされているのは、多幸感や鎮痛効果、痙攣の抑制、リラックス効果、抗不安作用、食欲の促進、吐き気の軽減、睡眠の補助が挙げられます。
それぞれ簡単に解説していきます。
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多幸感
多幸感は、幸福感や満足感が非常に高まった状態のことを指します。
この状態では心が満たされ、喜びや安らぎを強く感じることがあります。
THCは脳のカンナビノイド受容体(CB1受容体)と結合することで、多幸感を引き起こします。
これにより気分が高揚し、楽しい感覚や、ポジティブな思考が生まれます。
鎮痛効果
THCは感覚と結合し、神経系における痛みの信号伝達を抑制することで、鎮痛効果を発揮します。
特に従来の鎮痛薬が効きにくいケースなどで、THCが効果を示す場合もあるとされています。
ただしこの効果は一時的なものであり、使用を続けることで耐性がつく可能性があることも覚えておきましょう。
痙攣の抑制
THCには、痙攣を抑制する効果も報告されています。
これはTHCが神経の過剰な興奮を抑える働きを持っているためであり、てんかんや筋肉のけいれん症状を伴う疾患の治療において注目されています。
ただ、長期使用による依存のリスクがあるため、医療用として利用を検討する際には医師の管理の下で慎重に使用することが重要です。
リラックス効果
THCは、心身をリラックスさせる効果があるとされています。
現代では特にストレスを感じる機会が多く、多くの人がストレスの解消に問題を抱えています。
この作用により緊張状態や興奮状態を落ち着け、リラックスした気分をもたらします。
ただ、このリラックス効果が過度になると、集中力の低下や運動能力の低下を引き起こす場合があるため、注意が必要です。
抗不安作用
THCはカンナビノイド受容体に作用することで過剰な精神活動を抑制するため、抗不安作用を持つとされています。
これはリラックス効果にも付随してきますが、THCを摂取すると緊張感や不安感が和らぎ、落ち着いた状態が得られることがあります。
ただし、使用量が多すぎると逆に不安感やパニック発作を引き起こすリスクがあるため、慎重な判断が必須になります。
医療用途以外での使用は避けましょう。
食欲の促進
THCは食欲を促進する作用があることも報告されています。
ダイエットなどをしている方にとっては逆効果かもしれませんが、この効果は特定の条件下で多くの注目を集めています。
それは食欲が減退しやすい症状に対して有効の可能性があるという点です。
食欲が減退しやすいがん患者やHIV/AIDS患者の食欲不振を改善するために、医療の場合において使用されることが期待されています。
吐き気の軽減
THCは吐き気を軽減する効果も報告されています。
これは脳内の嘔吐反射を抑制する部分に作用し、神経信号の伝達を抑制するためであるとされています。
この特性から、病気の治療に伴う吐き気や嘔吐の症状を和らげる目的で、医療の現場で用いられることがあります。
ただ、医療用途以外の使用や売買は禁止されているため、個人では絶対に使用しないようにしてください。
睡眠補助
この効果はTHCのみならず、多くのカンナビノイドで期待されている効果です。
摂取すると体や心をリラックス状態に入れるため、入眠をサポートします。
ただし長期的な使用や高容量の摂取は、耐性や自然な睡眠サイクルの乱れに繋がる可能性があります。
また、THCには危険な副作用が多くあるため、より知識を深めていくことが重要になります。
THCは危険?その副作用とは
THCの副作用としては、激しい依存性や認知機能の低下、思考力の低下、判断力の低下、意識の昏倒、強い眠気、心拍数の増加、運動機能障害などが挙げられます。
そもそもTHCは麻薬及び向精神薬取締法によって、麻薬の一つとして位置づけられています。
そのため、危険性や副作用に関係なく、日本国内で医療用途以外の個人による使用や所持、売買等が国内において禁止されています。
順を追って副作用について解説していきます。
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激しい依存性
THCは使用することで依存性を引き起こすリスクがあります。
摂取すると脳内でドーパミンが大量に分泌され、強い快感が得られます。そしてその快感を求め、再度摂取をしたいという感情が生まれます。
依存状態になると使用を止めた後、イライラや不安感、不眠、食欲不振といった禁断症状が現れる場合があります。
認知機能の低下
THCは脳内に悪影響を及ぼすことで、認知機能の低下を引き起こす可能性があります。
特に短期記憶の処理能力が損なわれ、日常生活や仕事、学習活動に悪影響を強く及ぼすことが報告されています。
また、若年層における長期的な使用や脳の発達に悪影響を与えるリスクが高いとされているため、若い人ほど注意が必要と言えるでしょう。
たとえ一時的な使用だとしても記憶力や集中力が著しく低下することがあるため、絶対に摂取は避けるようにしましょう。
思考力の低下
THCの摂取は、思考力や想像力の低下を引き起こす可能性も示唆されています。
これは脳内の神経伝達のバランスが乱れることで、人に備わっている論理的な思考の能力が低下するためだとされています。
思考が鈍くなることで、学業や仕事における効率が低下し、日常生活でのミスが増加する可能性があります。
判断力の低下
判断力の低下にも注意が必要です。
脳内の信号伝達に悪影響を与えるため、とっさの判断や適切な判断ができなくなる場合があります。
例えばTHCを摂取した後の運転は反応速度の低下や集中力の欠如を引き起こすため、大きな事故のリスクを非常に高めます。
日常生活においても、重要な決定を下す際に誤った選択をしてしまう可能性があります。
意識の昏倒
THCの摂取によって、気絶や意識の喪失などが起こることが報告されています。
初めて摂取するときや高濃度のTHCを一度に摂取した時にこのリスクが高まります。
また、昏倒中に転倒や事故などの二次的な怪我をする可能性もあるため、非常に危険な状態となります。
強い眠気
THCは強いリラックス効果を有しているため、これにより強い眠気が引き起こされる場合があります。
運転中や機械の操作中に眠気が生じた場合、重大な事故を招くリスクが高まります。
過度な眠気は集中力や作業効率の低下に繋がり、仕事にも大きく支障をきたします。
絶対に摂取は避けましょう。
心拍数の増加
THCを摂取すると、心拍数が急激に増加することがあります。
これはTHCが交感神経を刺激し、血液の循環を著しく促進するためです。
一時的な心拍数の増加は正常な反応と言えますが、THCの摂取による心拍数の増加は、心臓に疾患がある方にとって大きな負担となる可能性があります。
この状態が続いた場合、不整脈や心臓発作のリスクも高まるため、注意が必要になります。
運動機能障害
THCの摂取によって、運動機能に悪い影響を与え、バランス感覚の低下や正常な信号伝達の阻害に繋がります。
運動機能が低下すると、歩行中に転倒したり、思い通りの行動がとれなくなるなど、日常生活に大きな支障が生じる可能性があります。
長期的な使用は慢性的な影響が懸念されるため、絶対に避けるようにしましょう。
THCの基本情報について知りたい方は以下の記事をクリック
THCの代わりのカンナビノイド:CBD
THCはそもそも日本国内での使用や所持が禁止されていますが、上記で解説したように危険な副作用が多くあります。
ただ、カンナビノイドの摂取によって期待される効果を得たい方は多いのではないでしょうか。
そこで様々な悩みに悩む方に紹介したいカンナビノイドが「CBD」です。
ここからはCBDの簡単な紹介をしていきます。
おすすめポイント①:高い安全性
CBDをお勧めする理由の一点目は、高い安全性です。
THCは麻薬に指定されており、日本国内での使用や所持が禁止されています。
ですがCBDは2024年11月時点において、日本国内で使用が認められています。
また、その安全性や合法性は、厚生労働省や世界保健機関が公表しています。
カンナビノイドの中で最も研究が進んでいるとされているカンナビノイドのため、そのような公表がされていると考えられます。
おすすめポイント②:幅広い効果
CBDは世界中で研究が進んでいるカンナビノイドのため、報告されている効果も幅広いのが特徴です。
CBDの効果としては、リラックス効果やストレス軽減、睡眠補助、美容効果、抗酸化作用、抗炎症作用、食欲抑制などが報告されています。
紹介した効果を広く求めたい方にとっては、非常におすすめのカンナビノイドです。
おすすめポイント③:継続しやすい値段
どのような成分であっても、成分の効果を実感するためには一定の期間が必要になります。
また、一定の期間の経過のためには継続しやすい価格が重要になります。
CBDはカンナビノイドの中でも一つの大麻草から抽出できる量が多く、製品化した時の価格が他のカンナビノイドに比べて安価な傾向です。
ただ、単に価格が安いというだけで製品を購入せず、しっかりと違法の成分が配合されていないかなど、購入するときはしっかりと情報を集めることも重要になります。
CBDについては下の記事でより詳しく解説しているので、気になった方はチェックしてみてください
おわりに
今回の記事ではTHCの効果や危険性、代わりとなるカンナビノイド「CBD」について紹介してきました。
THCは魅力的な効果が多くありますが、そもそも日本国内での使用や所持が禁止されており、危険な副作用が多いことは絶対に覚えておきましょう。
反対にCBDは厚生労働省や世界保健機関が安全性に関する旨を公表しており、現在も世界中で安全性や効果に関する研究が進められています。
効果に関して興味を持った方は、是非一度摂取を検討してみてはいかがでしょうか。