THCOというカンナビノイドを知っていますか?
近年美容や健康に対する関心度が高まりに伴って、カンナビノイドの注目度もどんどんと高まってきています。
ですがカンナビノイドは良い面だけなく、注意点も必ず把握しておかなければなりません。
今回はカンナビノイドの一種であるTHCOについて、分かりやすく解説していきます。
THCOとは何か?
THCOの定義と由来
THCOは正式にはTHC-O–Acetate(アセテート)といい、合成カンナビノイドと呼ばれる、効果を追求して化学的に製造されたカンナビノイドの一種です。
そもそも合成カンナビノイドは効果が強力すぎるものが多く、日常生活に支障をきたすことから摂取は避ける必要があります。
THCOは日本国内において違法です
THCOは令和6年7月31日に、「麻薬、麻薬原料植物、向精神薬及び麻薬向精神薬原料を指定する政令及び麻薬及び向精神薬取締法施行令」及び「覚醒剤原料を指定する政令」の一部が改正され、「麻薬」に指定されました。
麻薬に指定された物質は、「医療等の用途以外の目的での製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されて」いるため、上記に違反した時点で違法となります。
引用:厚生労働省「新たに24物質を麻薬等に指定し、規制の強化を図ります」より
THCOが少しでも配合されている製品は、違法製品です。
使用だけでなく、所持をするだけでも違法となるため、所持にも気をつけるようにしましょう。
THCOが違法の理由は?
そもそも合成カンナビノイドは危険性が多数報告されているため、絶対に摂取してはいけません。
先ほど解説した通り、合成カンナビノイドは効果を追求したため効果が強すぎる傾向にあり、場合によっては摂取後死亡してしまうケースもあります。
THCOは「ハイになる」効果がある
また、THCOは摂取後「ハイになる」効果が引き起こされることが報告されています。
ハイなるとは、精神的な高揚感が増し、その結果思考力や判断力、言語能力が低下することを指します。
一般的に麻薬を摂取した時の症状と同じです。
絶対に摂取を避けるようにしましょう。
THCとTHCOの違い
THCとTHCOの最大の違いは、その効果の強さと言われています。
THCは植物性カンナビノイドの一種で大麻草から抽出することのできる成分ですが、その危険性から指定薬物に指定されており、国内での使用や所持が禁止されています。
一般的にTHCOはTHCの約3倍の効果があるとされており、その効果はとても強烈です。
THCの副作用については別の記事で解説していますが、THCOの副作用はその3倍程度あるため、絶対に摂取してはいけません。
確認されているTHCOの効果とは?
確認されているTHCOの効果は、以下の2つです。
- 陶酔感
- 多幸感
一見すると良い効果のように思うかもしれませんが、この2つの効果にも危険性があるため注意が必要です。
現実から離れた感覚の陶酔感
陶酔感とは、気分が高揚し、現実から離れたような満足感を感じる状態のことを指します。
アルコールを摂取して気分が軽くなり、心が開放的になった経験はありませんか。それはまさしく陶酔感の一例です。
ですが過度な陶酔感は判断力の低下や依存を引き起こします。
現実逃避や不注意による事故に繋がる可能性があるため、絶対に摂取を止めましょう。
強い幸福感による多幸感
多幸感とは、非常に強い幸福感や喜びを感じる状態のことを指します。
陶酔感に似ていますが、よりポジティブで喜びの感覚が満ちた状態であると言えます。
ただこの効果にも注意が必要です。
目標を達成した時や幸せな瞬間に感じる多幸感はプラスの要素がありますが、外部からの成分摂取によって感じる多幸感には、依存や判断力の低下のリスクが付随してきます。
THCOの副作用とは
THCOは重篤な副作用が多く確認されています。
THCOを摂取することによって確認されている副作用としては、
- 幻覚
- 依存性
- 言語障害
- 思考能力の低下
- 判断能力の低下
- 記憶障害
- 集中力の低下
などが報告されています。
多数の危険性が指摘されているTHCの約3倍の効果があるとされているため、THCOの摂取は絶対に避けるようにしましょう。
合法なカンナビノイドは?
改めてTHCOは令和6年7月31日に麻薬に指定され、政令は同年8月30日に施行されました。
そのため、THCOの医療との用途以外を目的とした製造、輸入、所持、使用等が禁止されています。
ですが、2024年10月時点において違法とされておらず、安心してご利用することができるカンナビノイドは存在します。
おすすめのカンナビノイドについて3種類紹介していくので、悩みに合わせてぜひ摂取を検討してみてはいかがでしょうか。
安全性が秀でているCBD
まずおすすめしたい成分が、「CBD」です。
CBDをお勧めする点は、何と言ってもその安全性です。
カンナビノイドの中でも最も世界中で研究されているとされ、確認されている効果や安全性も多数あります。
CBDは厚生労働省に部分的に違法でない旨が公表されていて、世界保健機関によっても重篤な副作用は確認されていないという旨が公表されています。
厚生労働省の公表はこちらから
また確認されている効果も多岐に渡り、摂取によって期待されている効果の多さからも注目が集まっています。
睡眠に特化したCBN
睡眠に悩んでいる方は、CBNというカンナビノイドもおすすめです。
CBNは正式名称がカンナビノールといい植物性カンナビノイの一種で、このカンナビノイドも2024年10月時点において合法となっています。
CBNもリラックス効果やストレス軽減効果、抗炎症作用など多数の効果が確認されていますが、中でも注目は睡眠に対する効果です。
他のカンナビノイドに比べて、CBNは睡眠に対して優位な結果が確認されており、その優れた効果から「睡眠カンナビノイド」とも呼ばれています。
興味を持った方はぜひ一度、記事を確認してみてください。
重篤な症状に対して効果が確認されているCBG
CBG(カンナビゲノール)と呼ばれる植物性カンナビノイドもおすすめしたいカンナビノイドの一つです。
CBGも多数の効果が確認されており、中でも抗炎症作用が優れていることが挙げられます。
また、重篤な症状に対して進行を阻害する働きを確認したとする論文や研究もあり、今後CBGは更なる期待が高まっています。
おわりに
THCOは現在麻薬に指定されており、日本国内において医療等の用途以外の目的での製造、輸入、販売、所持、使用等が禁止されています。
THCという“副作用が危険視されている指定薬物”の3倍の効果がTHCOにはあるとされています。
法律で禁止されているのはもちろん、摂取によって日常生活が通常通り送れなくなるので絶対に摂取はしないようにしましょう。
また、CBDやCBN、CBGといった合法のカンナビノイドも存在します。
正しい情報を集め、安全な成分を利用して毎日の満足度を上げていきましょう。