年を重ねても、美しい肌を保つために必要なエイジングケア。
肌をいつまでも美しく保ちたいけれど、その方法や詳しいことは分からないという方は多いのではないでしょうか。
エイジングケアは、特に難しいことは無く、年齢に応じた適切な肌のケアがエイジングケアに当てはまります。
正しい知識と正しい対策が、美しい肌を保つことに繋がります。
今回はエイジングケアの基本的な情報や、年代に合わせた適切なエイジングケア方法について解説していきます。
エイジングケアとは?基本の知識と始め方
エイジングケアの意味
エイジングケアとは、年齢を重ねることで悩む「肌の老化現象」を予防・改善するためのスキンケアのことを指します。
女性であれば誰しもがずっと健康で若々しい肌でいたいですよね。
年齢とともに、肌の弾力や水分を保持する能力が低下していき、シミやしわ、たるみなどが目立ってしまいます。
弾力の低下や能力の低下は、ある程度防げないものではあります。
しかし適切なケアをすることによって、「あの人、肌がキレイで若く見える」というポジティブな見られ方をするようになります。
これらの悩みを、予防・改善するためにもエイジングケアはとても重要になります。
年代別に対策することの重要性
エイジングケアの始め方としては、まず、自身の肌の変化に気づくことから始まります。
- 何か前よりも乾燥しやすくなった
- 以前よりも肌のたるみが気になるようになった
といった感覚が肌の老化のサインとも言われています。
また、年代に合わせてエイジングケア方法を変えることもとても重要です。
理由は、年代によって悩む内容が異なり、悩む内容によって適切なケア方法が異なるためです。
20代であれば紫外線や乾燥、30代であればくすみや小じわ、40代であればしわやたるみが顕著になり、50代であればほうれい線やシミが気になりがちです。
後ほど年代に合わせたおすすめのエイジングケア方法をご紹介していきます。
実際に肌の老化と共に現れる悩みは?
では、実際に肌の老化と共に現れる悩みとしては、どのような悩みが挙げられるのでしょうか。
以下の悩みを最近感じている方は、適切なエイジングケアが必要かもしれません。
- 顔全体が本来よりも暗く見える状態の「くすみ」
- なぜかずっとカサカサした状態が続く「乾燥」
- 肌の弾力低下における「しわ」
- 顔を見るとどうしても気になってしまう「シミ」
- 肌が暗く見えてしまう「トーンダウン」
- 押し返す感覚が無くなってくる「肌の弾力ダウン」
- 頬にハリが無く垂れ下がってくる「たるみ」
これらの悩みを抱えていたり、最近感じることが増えてきたな、と感じている方は、美しい肌を保ち取り戻すためにも今すぐエイジングケアに取り組みましょう。
エイジングケアを始めるタイミングとは
エイジングケアを始めるタイミングについては、一般的に20代後半から始めるのが理想的だと言われています。
この頃から早めに対策を講じておくことで、老化による肌の悩みへの予防に繋がります。
また、エイジングケアに遅すぎるということはありません。30代40代になってからでも年代に合わせた適切なケアを行うことで、肌の老化を遅らせることが可能です。
多少時間は掛かる可能性はありますが、重要なのは肌の変化に気づき、早めにその時期に合わせた適切なケアを行うことです。
年代別の適したエイジングケアとは?
未来の肌を守る20代のエイジングケア
20代からのエイジングケアは、未来の綺麗で若々しい肌を守るために重要になります。
この期間のエイジングケアは、保湿と紫外線対策が基本になります。
紫外線は肌の老化を促進するため、可能な限り日焼け止めを利用し、外出時には紫外線から肌を守るような対策が推奨されます。
また、保湿に優れた化粧水や乳液を使い、肌のバリア機能を保つことが重要です。
洗顔時にはできるだけ熱いお湯を使わないようにしましょう。熱いお湯は肌の潤いを守る細胞間脂質や皮脂膜を溶かしてしまい、乾燥の原因になります。
20代のうちから適切なエイジングケアを行い、将来の肌の悩みを予防していきましょう。
予防と改善が重要な30代のエイジングケア
30代はそれぞれの肌の変化に合わせたケアが必要です。
この年代では、保湿力が低下しはじめ、しわやたるみ、くすみなどの悩みが現れやすくなります。
20代と異なる点は、「予防」というよりも少しずつ表れてきた悩みに対しての「改善」に近い形でエイジングケアが必要になります。
保湿を重視した化粧水や乳液を使用すると共に、エイジングケアに特化した美容液やクリームを取り入れ、肌のハリや弾力をサポートするようにしましょう。
抗酸化成分やコラーゲン、ヒアルロン酸が含まれた製品を選ぶとなお効果的です。
30代からの適切なエイジングケアを継続することで、未来の肌の健康と美しさを守ることができます。
美しくあるための40代のエイジングケア
40代のエイジングケアは、これまで以上に肌の保湿と適切な栄養補給が重要になります。
この年代はシミやしわといった肌の悩みがより一層顕著に現れるため、適切なスキンケアが欠かせません。
以前と比べて肌のバリア機能が弱まっている可能性があるため、一層紫外線に気をつけることが重要になります。
保湿力の高い化粧水や乳液を使うことはもちろん、エイジングケアに特化した美容液やエクスフォリエーションと呼ばれる角質除去法を用いて、肌のくすみを解消するような方法もおすすめです。
近年ではエイジングケアの効果が期待できるサプリメントなども販売されてきています。
成分をしっかりと見極め、体の内側からアプローチする方法も、手軽で続けやすいためおすすめです。
様々な方法が試せる50代のエイジングケア
50代のエイジングケアは、肌のハリや弾力を「取り戻すこと」を重視する必要があります。
この年代では、シミやしわ、たるみに伴うほうれい線などが目立ちやすくなります。
保湿力の高い化粧水や乳液を使い、抗酸化成分が含まれる美容液やクリームなどを用いることで肌の老化を遅らせ、再生を促進することができます。
また、ピーリングやマイクロダーマブレーションと呼ばれる特殊な肌のトリートメントを実施することで、若々しい肌を取り戻せるかもしれません。
加えて、40代の対応と同様に、外からだけでなくエイジングケアに特化したサプリメントを飲むことで、内側からもケアに対してアプローチすることができます。
エイジングケアにおすすめの成分は、後ほど紹介していきます。
エイジングケアにおすすめの成分4選
ケアの代表格であるヒアルロン酸
エイジングケアにおいて、ヒアルロン酸は欠かせない成分です。
誰しもが一度は聞いたことがある成分なのではないでしょうか。
ヒアルロン酸は肌の保湿力を高める役割を持っていますが、年齢と共に減少するため、外部から補うことで若々しい見た目を維持することに繋がります。
ヒアルロン酸の特徴は優れた保水力。肌の乾燥を防ぎ、ふっくらとした弾力のある肌を作り出すのに重要な成分です。
ヒアルロン酸の摂取方法としては、化粧水や美容液、注射など様々です。
ご自身のライフスタイルや予算に合わせて選んでみてください。
若返り成分として注目のNMN
NMNという成分は、その役割から体の若返り効果が期待されている希少成分です。
NMNの歴史は1906年にイギリスの科学者が発見したことから始まっており、近年その効果に注目が集まっています。
その効果とは、サーチュイン遺伝子という「老化をコントロールする遺伝子」を活性化することで、様々な老化に対する有効な働きをするというものです。
NMNは近年注目が集まっており、その成分の有効性と希少性から少し値段が高くなりがちなのが難点です。
しかしその効果は、一度試していただきたいです。
国が安全性を認めている麻由来のCBD
CBDは国が安全性を認めている麻由来の成分で、その働きが注目を集めている成分です。
加齢によって不足した体内の成分を補うことによって、本来の機能を取り戻すと共に、成分自体がリラックス効果を発揮するため、ストレス緩和に有効です。
CBDは、人に本来備わっているエンドカンナビノイドシステムという身体調節機能を正常に機能することを助けるため、加齢に伴う不調を和らげる効果もあるとされています。
詳しい内容は以下の記事を見てみてください。
活性酸素の働きを抑えるレチノール
レチノールとは、厚生労働省が医薬部外品として認可しているビタミンAの一種のことです。
ビタミンAは、活性酸素と呼ばれる、がんや老化などを引き起こす酸素の働きを抑える役割があります。
ビタミンAはヒトの体内では合成されず、外部からの補給が必要になります。
レチノールは、しわやシミ、ハリなどの肌の悩みに対して改善効果が期待できるとされていますが、実際のところ含有量や品質によって左右されます。
あくまでビタミンAの一種であるという認識に留めておきましょう。
どうしてもレチノールを用いて、老化予防を行いたい場合は医師の監督の元で医薬品としてのレチノール使用をおすすめします。
肌の悩みが増えてしまう原因とは?
加齢による機能低下
加齢による機能低下は、肌の悩みが増える原因の一つです。
加齢によって皮脂や汗の分泌が減少することで肌のバリア機能が弱まり、外部からの刺激に対しての防御力が減少してしまいます。
また、肌の弾力を保つことを支える成分も減少してしまうため、肌のハリがなくなってしまい、しわやたるみなどが目立つようになります。
加齢による変化はある程度避けることはできませんが、適切なエイジングケアを行うことで影響を最小限に抑えることができます。
日常生活のストレスが原因の場合も
日頃のストレスにも注意が必要です。
ストレスは自律神経のバランスを崩すことに繋がり、血行不良や新陳代謝の低下を引き起こします。
これによって肌のターンオーバーが乱れることになり、くすみやしわ、シミの原因となります。
また、ストレスによって睡眠不足が引き起こされる場合もあり、健康に悪影響を与え、肌の回復機能が正常に機能しないため、肌のトラブルが多発し、長引いてしまう可能性があります。
自分なりのストレス管理法を見つけ、ストレスを貯めすぎないことが重要です。
生活習慣の乱れ
肌の悩みが増えてしまう原因の一つとして、生活習慣の乱れも挙げることができます。
不規則な食生活や運動不足、睡眠不足は肌に大きな影響を及ぼします。
特に忙しかったり娯楽が多い現代において、生活習慣が悪くなってしまうのは仕方のないことかもしれません。
ですが正しい生活習慣は肌を守るだけでなく、心身の健康維持にも大きな役割を果たします。
おわりに
今回の記事では、エイジングケアの基本的な情報から、世代別のおすすめのエイジングケア法をご紹介しました。
年代によって肌の悩みは異なる場合が多く、それぞれの年代に合ったエイジングケアをすることが、理想とする肌を手に入れることに繋がります。
ぜひ、ご自身の年代に合わせたエイジングケアを、できるところから取り入れてみてはいかがでしょうか。