エンド・カンナビノイド・システムをご存知でしょうか。
このシステムは、私たち人間が日常を送る上でとても重要な役割を果たしており、人間の様々な機能をサポートするシステムのことです。
しかしこの重要なサポート機能は、様々な原因によって弱まってしまいます。
今回の記事では、人に元々備わっているエンドカンナビノイドシステムの役割や弱まる原因、弱まるサポートの力を補う方法についてご紹介します。
ECS(エンドカンナビノイドシステム)とは
ECS(エンドカンナビノイドシステム)の役割とは
エンド・カンナビノイド・システムとは、人の生命活動において重要な機能をサポートする、身体調節機能のことを指します。
エンド・カンナビノイド・システムは、略してECSと呼ばれ、ECSが調節をすると言われている身体機能には、次のような機能が挙げられます。
- 睡眠
- 食欲
- 緊張
- 不安
- 代謝
- 運動機能
- 消化
- 炎症
- 感情
ECSが調節する機能を見ると、睡眠や食欲といった生理現象や、代謝・消化などの無意識に行っている活動があることが分かります。少し意外かもしれませんが、一般的には身体機能と聞いて思い浮かぶことの少ない「感情」も調節の対象になります。
これだけでも、ECSは人の生命活動における様々な身体機能のサポートをしていることが分かります。
ストレスや加齢でエンドカンナビノイドシステムが弱まる
様々な身体機能の調節を行っているエンドカンナビノイドシステム(ECS)ですが、その機能はストレスや加齢によって弱まってしまいます。
「加齢とともに感情の起伏が激しくなった」「日中のストレスで夜深く眠れない」などを日常で感じたことがある方は、このECSが弱まってしまっているかもしれません。
ストレスには複数種類があり、熱さや光から体が感じる「物理的ストレス」や、疲労などによる「身体的ストレス」、仕事や人間関係が原因となりやすい「社会的ストレス」、アルコールやたばこなど、刺激物による「化学的ストレス」、などが挙げられます。
- 日頃から炎天下の元で活動している
- 大きい音が流れている場所で働いている
- たばこをよく吸う
- アルコールを多く摂取する
- 仕事や人間関係についての悩みがある
- 家庭が上手くいっていない
- 疲労を良く感じる
- 体調を崩すことが多い
これらに心当たりがある方や、ECSがサポートする身体機能のうち、その機能において何かしらの悩み(眠りが浅い、イライラすることが多くなったなど)がある方は、ECSが弱まっているかもしれません。その悩みの改善のためにも、ECSの機能を補う必要があります。
次は、エンドカンナビノイドシステムの「カンナビノイド」とは何なのか。その種類や不足する症状について解説します。
カンナビノイドについて
カンナビノイドとは
カンナビノイドとは、アサに含まれる固有の生理活性物質の総称を指します。
カンナビノイドには大きく分けて3種類あります。
- 植物性カンナビノイド
- 合成カンナビノイド
- 内因性カンナビノイド
それぞれの特徴について解説していきます。
植物性カンナビノイド
植物性カンナビノイドは、104種類存在する、大麻草から取れる生理活性物質の総称を指します。合成カンナビノイドや内因性カンナビノイドと区別するための呼称であり、合成と内因性の2種類以外のカンナビノイドを指す言葉としても使われます。
代表的な植物性カンナビノイドとしては、CBDやTHCといった成分が挙げられます。現段階では100を超える植物性カンナビノイドの存在が確認されていますが、研究が進んでいるのは数種類に限られます。
主な用途としては、美容やセルフケアを目的とした「ハーブ」としての利用や健康を維持するための「サプリメント」としての利用、治療を目的とした「医薬品」としての利用などが挙げられます。
合成カンナビノイド
合成カンナビノイドとは、精神に影響を及ぼす、人工の化学物質のことを指します。植物性カンナビノイドなどがもたらす精神作用よりも更に強力なものが多く、使用用量によっては死に至る場合もあります。
合成カンナビノイドは、NPS(日本では「危険ドラッグ」)と呼ばれる薬物の一種に該当します。危険ドラッグに明確な定義はありませんが、依存性薬物に該当し、日々新しいものが開発・流通しては、規制の対象になることを覚えておいてください。
主な用途は研究のための「試薬」や、植物性カンナビノイドと同様に治療を目的とした「医薬品」が挙げられます。
内因性カンナビノイド
内因性カンナビノイドとは、元々体内で作られる、マリファナに似た役割や構造を持つ物質のことを指します。
マリファナと聞くと危ないのではないかと思う方もいるかもしれませんが、「元々体内で生成されている成分である」という点と、「体にとって必要な成分である」ということを覚えておいていただきたいです。
体内で分泌されるカンナビノイドを指すため用途などはありませんが、主な役割としては、体温や免疫などを一定に保つという「恒常性維持」の役割があります。
カンナビノイド欠乏症とは
カンナビノイド欠乏症とは、体内でカンナビノイドの量が不足し、ECSが弱まることによって様々な症状が引き起こされることを指します。
カンナビノイドは元々、体内で分泌されます。この分泌されるカンナビノイドは、内因性カンナビノイドです。しかし加齢やストレス、睡眠不足によってカンナビノイドを生成する力が弱まります。
カンナビノイドの生成量が弱まることで、エンドカンナビノイドシステム(ECS)が正常に機能しなくなってしまい、日常の悩みに繋がってしまいます。
CBD(カンナビジオール)について
CBDとは
CBDの正式名称はカンナビジオール(Cannabidiol)といい、大麻草から抽出することができる、植物性カンナビノイドの一種のことです。
CBDを摂取することで、
- ストレスの緩和
- リラックス効果
- 体の様々な機能のサポート
- 睡眠の質向上
- 抗酸化作用による美容効果
などが期待できます。
なぜCBDはこんなにも優れた効果が期待できるのか。「大麻草から抽出できる」と言われているが、安全性は大丈夫なのか。これらについて解説していきます。
CBDは合法
CBDは2024年3月時点で、合法です。厚生労働省によって『大麻草の成熟した茎や種子のみから抽出・製造されたCBD(カンナビジオール)を含有する製品については、大麻取締法上の「大麻」に該当しません』とされています。
引用:厚生労働省「CBD(カンナビジオール)を含有する製品について」より
また、CBDは世界保健機関(WHO)によって、人体に重篤な害を及ぼさないという見解が発表されました。
CBDを摂取した時の副作用については、全くないというわけではありません。しかし、副作用が強く表れる時というのは「過剰摂取」をした時に限られ、摂取目安量を守ることで副作用を感じる可能性は限りなく低いです。
CBDと異なり利用が禁止されている大麻由来の成分の副作用としては、精神異常や強い依存性などの重篤な副作用が確認されています。しかしCBDの副作用として重篤な副作用は報告されていません。
CBDとエンド・カンナビノイド・システム(ECS)との関係
CBDは衰えたエンド・カンナビノイド・システム(ECS)に作用して体の様々な機能をサポートします。睡眠や食欲、運動機能や感情といった身体の様々な機能を調節するECSは、ストレスや加齢によって衰えます。
これは、ストレスや加齢によりECSが正常に機能するための内因性カンナビノイドの量が減少することによって、ECSが上手く機能しなくなるためです。
しかし、CBDは研究によって内因性カンナビノイドを活性化することが報告されました。ストレスや加齢によって減少した内因性カンナビノイドを活性化することでECSが本来の機能を取り戻し、弱まるサポート力を補うことができます。
CBDが間接的にECSが本来の機能を取り戻すためのサポートをするため、様々な効果が期待できるのです。
カンナビノイド欠乏症を軽減するために
説明したように、ESCによって体の様々な機能を調節する内因性カンナビノイドは加齢やストレスによって生成量が減少してしまいます。
ストレスを完全になくすことや加齢を止めることは不可能に近いため、生成量減少を完全に防ぐことは難しいです。
体内で不足したカンナビノイドを補うためには、外部からカンナビノイドを補う必要があります。
私たちは、加齢やストレスによって悩む症状をどうにか軽くできないかと考え続け、植物性カンナビノイドの一種である「CBD」を大量に配合した「COREBARRIER CBD+」という製品の開発に成功しました。
COREBARRIER CBD+とは?
COREBARRIER CBD+は、毎日を満足に送れない方に向けて、少しでも健やかに生活できるように考え抜かれたサプリメントです。
植物カンナビノイドの一種であるCBDを3,000mg配合し、今話題の最先端成分である「NMN」と免疫調節機能を助ける乳酸菌「LIG-9」も同時に配合した、より健やかな毎日を目指すお客様にだけに向けた商品になります。
気になった方は、知っていただくだけでもいいので、ぜひ一度チェックしてみてください。
CBDと似ている成分の違い
CBDとTHCの違いは
THCとは
THCはテトラヒドロカンナビノールといい、麻薬及び向精神薬取締法(略して麻向法)によって麻薬の一つとして位置づけられています。
THCの構造はCBDにとても似ていますが、その効果の強さや依存性は大きく異なります。
CBDはリラックス効果があるのに対して、THCはいわゆる「ハイ」の状態を引き起こし、強い依存性を引き起こします。
従来では麻向法によって大麻から製造された医薬品の施用等が禁止されていましたが、令和5年12月13日に公布された「大麻取締法及び麻薬及び向精神薬取締法の一部を改正する法律」によって大麻から製造された医薬品の施用、交付、受施の禁止規定が削除されました。
よって、THC含む、大麻から製造された医薬品は、麻薬及び向精神薬取締法の免許制度の下で適正に管理、流通及び施用が可能になりました。
THCは違法です
THCは2024年3月時点で、日本においては違法とされています。
上記で「大麻から製造された医薬品は、麻薬及び向精神薬取締法の免許制度の下で適正に管理、流通及び施用が可能になった」と説明しましたが、THCを含む製品の製造・輸入・販売・所持・使用は禁止されています。
大麻から製造された医薬品の適切な取り扱いのためには、免許や許可が必要になったということです。
また、似たような名前のHHCHという成分があります。こちらの成分も2023年12月2日に規制薬物に指定された省令が施行されており、HHCHを含有する製品の製造・輸入・販売・所持・使用などが禁止されました。
THCの危険性
THCは麻薬に指定されていることから、その危険性はとても大きいです。
THCを使うことによる有害性は以下のようなものが挙げられます。
- 時間や空間など知覚に変化が起こる
- 記憶力が著しく低下する
- 集中力が低減する
- 強い緊張や不安
- 吐き気
- 運動機能の低下
- うつ病などの精神障害が発病しやすくなる
- 薬物への依存性が高まる
などが挙げられます。特に依存性はとても強く、その強い依存性から一度始めてしまうと中々止められなくなってしまいます。
CBDとCBNの違いは
CBNのとは
CBNはカンナビノールといい、CBDと同様に大麻から抽出される成分です。
CBNはCBDに比べて同量の大麻から取れる量がとても少なく、CBDは大麻から20%ほど抽出できるのに対して、CBNは1%未満と言われています。そのためCBNは「マイナーカンナビノイド」とも呼ばれます。
CBNは合法?
CBNは2024年3月時点では合法です。
THCと異なり2024年3月時点では、厚生労働省によって規制薬物のリストには掲載されていませんが、今後規制の対象に入る可能性はゼロではないため、使用を検討する際は常に最新の情報の取得を心掛けてください。
CBNを摂ることで期待できる効果
CBNを摂取することによって得られる効果は以下のようなものが挙げられます。
- 抗酸化作用
- 抗炎症作用
- 睡眠改善
- 抗痙攣作用
- 食欲回復
CBNは抗酸化作用や抗炎症作用など、健康の維持・促進の効果が期待できます。ただ、現在のところCBDに比べると研究の量が少なく、まだまだ研究が必要な成分になります。
おわりに
今回の記事では、人の生命活動における、様々な身体機能の調節を行うECS(エンドカンナビノイドシステム)という機能の役割や、その機能が弱まってしまう原因、弱まりを補う成分の解説を行いました。
ECSはストレスや加齢によってその機能が低下してしまいますが、研究によってその機能をサポートする成分が発見されてきました。ただ、大麻由来の成分であるため、摂取の際には安全性を判断する必要があります。
少しでも日常生活に支障が出るような悩みがある方は、一度継続的な摂取を検討してみてはいかがでしょうか。