カンナビノイドをご存じでしょうか。
忙しい毎日を送っている現代人は、ストレスを感じる場面が多く、そのストレスが不安や睡眠への悪影響に繋がってしまいます。
そんな中注目を集めているのが「カンナビノイド」です。
今回の記事ではカンナビノイドの主要な種類や合法性について解説していきます。
カンナビノイドとは何か
カンナビノイドの基本定義
カンナビノイドとは、大麻草に含まれる化学物質のことで、大麻草に含まれる、微量でも人体にとって大きな効果を及ぼす「生理活性物質」の総称のことを指します。
生理活性物質には、ホルモンや神経伝達物質、ビタミンなども含まれます。
カンナビノイドの中には抗炎症、睡眠サポート、鎮痛作用を持つものも存在します。
しかし「THC」や「THCH」、「HHCH」といったように英語表記が紛らわしい場合があり、正確な情報を取得することが重要です。
カンナビノイドの中には、日本国内において薬物に指定され、使用や所持が禁止されている種類も存在するため、注意が必要になります。
代表的なカンナビノイドとは
カンナビノイドは約120種類報告されており、日々新たなカンナビノイドが発見・開発されています。
主な種類としては以下のようなカンナビノイドが挙げられます。
- CBD
- THC
- HHCH
- THCH
- THCHO
- CBG
- CBN
- THCVO
その中でも特に「THC」や「CBD」といったカンナビノイドが代表的です。
これらの成分については後ほど紹介していきます。
主要なカンナビノイドの種類
カンナビノイドには主に3種類あります。
- 内因性カンナビノイド
- 植物性カンナビノイド
- 合成カンナビノイド
それぞれ簡単に解説していきます。
体内で生成される内因性カンナビノイド
カンナビノイドは本来、体内で生成されます。
そのカンナビノイドが、「内因性カンナビノイド」と呼ばれる種類です。
しかし内因性カンナビノイドは、日々のストレスや加齢によって生成量が減少し、カンナビノイドを使って働く機能が弱まってしまいます。
加齢やストレスによって何かしらの不調を感じる場合は、内因性カンナビノイドが体内で不足している可能性があります。
その体内におけるカンナビノイドの不足を補うのが、次に説明する植物性カンナビノイドです。
外部からの摂取が可能な植物性カンナビノイド
植物性カンナビノイドは、大麻草から抽出することができる植物由来のカンナビノイドのことを指します。
代表的な植物性カンナビノイドとしては「CBD」や「THC」が挙げられますが、「CBD」はサプリメントやオイルによって摂取することが可能です。
植物性カンナビノイドを摂取することで不足した内因性カンナビノイドを補うことが期待できます。
摂取は絶対に避ける合成カンナビノイド
カンナビノイドには内因性カンナビノイドと植物性カンナビノイドの他にもう一つカンナビノイドが存在します。
それが、「合成カンナビノイド」です。
合成カンナビノイドは、化学合成によって製造される大麻成分のことです。
結論合成カンナビノイドは絶対に摂取してはいけません。
合成カンナビノイドはその強い精神作用が危険視されており、幻覚や不安症状、思考力の低下が症状として挙げられます。
合成カンナビノイドの摂取は絶対に避ける必要があります。
カンナビノイドについてもっと詳しく知りたい方は以下の記事をチェックしてみてください!
代表的なカンナビノイド
THCの危険性
THCはテトラヒドロカンナビノールといい、その危険性から指定薬物にされている、日本での使用や所持が禁止されているカンナビノイドです。
THCが脳内のカンナビノイド受容体に結合することで神経回路が妨害され、重篤な作用が現れるとされています。
THCを摂取することによって確認されている作用は以下の物が挙げらえます。
- 依存性
- 脳に対するダメージ
- 記憶障害
- 運動能力の低下
- 言語能力の低下
- 幻覚作用
- 昏倒
THCの摂取は規制されており、摂取後重篤な副作用を発症するため絶対に使用をしないようにしましょう。
CBDの効果と展望
まず、CBDはカンナビジオールといい、厚生労働省によって合法性が公表されているカンナビノイドです。
また、世界保健機関(WHO)によっても摂取によって害を及ぼさないという見解が発表されています。
CBD摂取で期待できる効果とは
CBDの摂取によって期待できる効果としては、主に「リラックス効果」が挙げられます。
CBDは摂取することでリラックス効果が得られるとされているため、日頃のストレスに悩む方におすすめしたい成分です。
また睡眠に対する改善効果も報告されているため、何かしら睡眠に関して悩みを抱えている方は摂取を検討してみてもいいかもしれません。
CBDの副作用はほとんどない
気になる摂取後の副作用ですが、こちらもほとんどないと考えて大丈夫です。
「ほとんど」と聞くと不安に感じるかもしれませんが、THCのような重篤な副作用ではなく、吐き気や食欲不振程度です。
また副作用が確認されたのは過剰摂取した時に限られ、各CBD製品の目安摂取量を守ることで副作用は防ぐことができます。
CBD市場の今後
厚生労働省が令和4年9月29日に公表した「大麻規制の在り方に関する大麻規制検討小委員会」によると、向こう10年程度で世界的な市場規模は7~8兆円まで成長する見込みだそうです。
参考:厚生労働省「大麻規制の在り方に関する大麻規制検討小委員会」より
リラックス効果を押し出す食品やサプリメントがその要因であり、現在も拡大を続けています。
まだ成長段階である市場だからこそ、その安全性や品質には個人がより一層注意していく必要があります。
睡眠カンナビノイドと呼ばれる「CBN」
CBNはカンナビノールと言い、ヘンプ(大麻草)からとれる植物性カンナビノイドの一種です。
CBNはヘンプから1%未満しか取れない「レアカンナビノイド」の一種とされています。
そのためヘンプから最大で20%取れるCBDよりも、製品化した際に高額になってしまう傾向があります。
ですが、CBNは特に睡眠に対して効果が期待されていることから、別名「睡眠カンナビノイド」とも呼ばれています。
CBNは2024年8月時点で指定薬物には指定されておらず規制の規制の対象では無いため、睡眠に関する悩みを抱えている方は一度摂取を検討してみてはいかがでしょうか。
おわりに
今回の記事では、カンナビノイドの解説やカンナビノイドの種類、代表的なカンナビノイドについて解説してきました。
カンナビノイドは日々の悩み軽減に寄与する反面、摂取を避けなくてはならない「合成カンナビノイド」という種類が存在します。
植物性カンナビノイドであってもTHCのように指定薬物に指定されている種類もあるため、予めしっかりと調査をした上で摂取を検討しましょう。
正しい情報を取得し取り入れることは、日々の満足度を向上させることに繋がります。