様々な研究によってその幅広い効果が報告されており、注目が高まっているCBD。
ですがCBDは大麻草から抽出されるということもあり、その法律上の規制や安全性について不安に思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、CBDの法律上の規制や安全性について、分かりやすく簡単に紹介していきます。
CBDの法律上の規制について
CBDは日本国内において合法です
CBDは2024年において、日本国内において合法となっています。
CBDは厚生労働省によって、『大麻草の成熟した茎や種子のみから抽出・製造されたCBD(カンナビジオール)を含有する製品については、大麻取締法上の「大麻」に該当しません』とされています。
引用:厚生労働省「CBD(カンナビジオール)を含有する製品について」より
厚生労働省の発表にある通り、大麻草の成熟した茎や種子のみから抽出・製造されたCBDを含有する製品に関しては大麻法上の大麻に該当しないため、日本国内においての輸入や製造、購入、売買、所持が認められています。
部分規制については注意が必要
ただ、CBDの部分規制については注意しましょう。
注意して欲しい部分というのが、「大麻草の成熟した茎や種子のみから抽出・製造されたCBD(カンナビジオール)」という部分です。
成熟した茎や種子のみから抽出・製造されたCBDは合法ですが、それ以外の部分から抽出されたCBDに関しては日本国内で認められていません。
CBDは様々な記事やサイトで「合法」とされていますが、厳密には『大麻草の成熟した茎又は種子以外の部位(葉、花穂、枝、根等)から抽出・製造された CBD 製品は、「大麻」に該当』するとされています。
引用:厚生労働省「CBDオイル等のCBD製品の輸入を検討されている方へ」より
CBD製品であっても、含まれているCBDの抽出された部分が成熟した茎や種子以外から抽出されている場合大麻に該当するので、注意して購入するようにしましょう。
THCが含まれている製品は違法
THCはテトラヒドロカンナビノールといい、その危険な副作用から指定薬物として規制されています。
そのためTHCが含まれている製品は日本国内において輸入、製造、販売、購入、所持などが禁止されています。
稀にCBD製品としながらもTHCが含まれている製品が存在します。
THCが少しでも含まれている製品は違法であるため、CBD製品を購入するときはしっかりと含まれている成分を見てから購入を決定するようにしましょう。
CBDの安全性について
日本国内において合法だとしても、大麻草から抽出されるため、その安全性に対して疑問を持つ方は多いはずです。
CBDの安全性についての情報をお伝えしていきます。
CBDの安全性は世界保健機関によって公表されています
CBDは世界保健機関(WHO)によって、その安全性が公表されています。
世界保健機関とは、1948年に設立された、感染症の予防、ワクチンの普及、病気のリスク調査など、健康に関する様々な問題に対して活動している国際機関のことです。
世界保健機関の調査書によるとCBDは「良好な安全なプロフィールをもち、一般的に良好な忍容性(許容性)がある」とされています。
※忍容性(許容性)とは、体が無理なく受け入れられる状態のことであり、忍容性があるということは、摂取しても普段通り生活できるということを表しています。
またカンナビノイドの使用において危険視されている乱用に関しても、「十分にコントロールされたヒトの実験的研究からのエビデンスは CBD が乱用可能性と関連しないことを示している」としています。
引用:世界保健機関(WHO)「カンナビジオール(CBD) 事前審査報告書 P14」より
CBDの副作用は?
CBDの副作用は、現在のところ重篤な症例は確認されていません。
CBDの副作用はゼロではありませんが、確認されているのは食欲不振や下痢などの軽度なもので、過剰摂取をした時に限られます。
THCHやTHCといった規制の対象であるカンナビノイドは、幻覚や激しい依存性が確認されていますが、CBDはそれらの重篤な副作用は確認されていません。
CBDの基本的な情報について
CBD(Cannabidiol)とは?
CBDは正式名称がCannabidiol(カンナビジオール)といい、その安全性と幅広い効果から注目が集まっている植物性カンナビノイドです。
報告されている効果は多岐にわたり、リラックス効果やストレス軽減効果、睡眠サポート効果や抗酸化作用も報告されています。
CBDの市場は今後も成長していく予想
CBDは近年注目が高まりつつありますが、厚生労働省が2022年9月29日に発表した資料では「世界的には今後 10 年で7~8兆円の市場規模にまで成長するとの経済的な観測もある」としています。
引用:厚生科学審議会医薬品医療機器制度部会 大麻規制検討小委員会
「麻規制のあり方に関する大麻規制検討小委員会 議論のとりまとめ P5」より
そのため少なくとも厚生労働省の予想では、2032年まではCBD市場が成長していくとの見立てであるとされています。
市場が成長する分、規制もしっかりとしてくることが予想されますが、同時に粗悪品も多く出回るようになることが予想されます。
しっかりと正しい情報を取得して、生活の満足に繋げていきましょう。
おわりに
CBDは、2024年の最新の情報では、厚生労働省によって合法とされており、日本国内において安心して使うことができます。
ですがTHCが含まれている場合や、合法とされていない部位から抽出されたCBDが含有されている可能性があるため、商品の購入時には注意が必要です。
ただその安全性や幅広い効果は他のカンナビノイドよりも優れており、それぞれの判断で適切に使用していくことが、日々の満足感に繋がっていきます。
正しい情報を得て、生活の満足感に繋げていきましょう。