CBNの規制状況とは?大麻取締法改正に伴う変更点やCBDとの違いを解説

CBNは現代人の抱える悩みを軽減する成分として注目が集まっています。

しかしCBNは大麻草由来の成分のため、その規制状況は知っておく必要があります。

今回はCBNの規制状況について、大麻取締法改正に伴う最新の情報やCBDとの違いを交えながら解説していきます。

※本記事は以下の資料を基に執筆されています。
厚生労働省『令和6年12月12日に「大麻取締法及び麻薬及び向精神薬取締法の一部を改正する法律」の一部が施行されます』
厚生労働省「法律の概要」pdf

CBNは違法か?法律改正後の最新情報も解説

CBNは合法でありCBNを含有した食品も合法であるという解説

CBNは違法なのか?規制状況について解説

記事執筆時点(2025年2月時点)では、日本国内においてCBNは合法となっています。

通常危険性が確認されたカンナビノイドに関しては、指定薬物や麻薬として厳しい規制対象となり、日本国内における所持や使用等が禁止されます。

しかしCBNは指定薬物や麻薬として指定されておらず、日本国内において安心して利用することが可能です。

CBNが大麻取締法上の指定薬物に該当するのか

CBNは法律上の指定薬物や麻薬には該当しません。

指定薬物とは、厚生労働省が定める、医療用途以外の製造、輸入、販売、購入、所持、使用等を禁止する薬物のことを指します。

また麻薬とは、依存性や麻痺作用を持つ物質のことを指し、非常に危険な成分が該当します。

CBNはどちらにも該当しないため、安心して使用や所持をすることが可能です。

CBNグミは違法か?

CBNグミは違法ではありません。

通常グミやクッキーなどの食品の違法性を判断する基準は、その食品に含有されている成分の違法性に準じます。

THCやTHCHといった麻薬に該当する成分を含んだグミは違法となりますが、CBNは合法のため、CBNグミは合法となります。

CBNグミはネットなどでも簡単に購入することができます。

カンナビノイドの最新の規制状況について

カンナビノイドは種類によって規制状況が異なり、違法なカンナビノイド(THCやTHCH、HHCHなど)と合法のカンナビノイド(CBNやCBD、CBGなど)が存在します。

カンナビノイドは大麻由来の成分のため、規制状況については最新の情報を取得する必要があります。

カンナビノイドに関する法律上の規制は常に変化するため、商品購入時は正しい情報の取得を心掛けましょう。

CBNとは?基本情報とその特徴

CBNの定義や作用、効果、注意点についての解説

CBNの定義とカンナビノールの由来

CBNはCannabinol(カンナビノール)といい、昨今注目が集まっているカンナビノイドの一種です。

CBNは3種類存在するカンナビノイドのうち、大麻草から抽出される植物性カンナビノイドの一種です。

植物性カンナビノイドとしては、他にCBDやTHCなどの種類が挙げられます。

CBNの作用と特徴的な効果

CBNは世界中で研究されており、様々な効果や作用が報告されています。

報告されている効果としては、

  • リラックス作用
  • ストレス軽減作用
  • 抗不安作用
  • 睡眠のサポート作用

などが挙げられます。

CBNは別名「睡眠カンナビノイド」とも

CBNは様々な効果が報告されていますが、中でも睡眠のサポート作用が優れていると報告されています。

現代では、日頃のストレスから睡眠に関する悩みを抱えている方が多いとされています。

CBNの睡眠に対する有効なアプローチが多数報告されていることから、CBNは別名「睡眠カンナビノイド」とも呼ばれています。

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CBNの過剰摂取には注意しましょう

CBNは合法のカンナビノイドですが、過剰摂取には注意が必要です。

CBNはTHC(テトラヒドロカンナビノール)を酸化・分解することによって生成されます。

CBNに精神活性作用などの危険な副作用は報告されていませんが、過剰摂取によって薬物検査時に陽性反応が出てしまったとする研究が存在します。

製品の摂取を検討する際は、製品に記載してある目安摂取量を必ず守り、注意するようにしましょう。

2024年の大麻取締法改正がCBNに与える影響

2024年(令和6年)12月12日に施行された法律の概要とCBN・CBDの法的地位における変更点の解説

2024年12月12日に「大麻取締法及び麻薬及び向精神薬取締法の一部を改正する法律」の一部が施行され、CBDをはじめとするカンナビノイドを取り巻く法律の環境が大きく変化しました。

ここでは、法律の改正内容とCBNの法的立ち位置の変更点などについて解説していきます。

2024年12月12日に施行された法律の概要

法律施行前の課題は大きく以下の2点でした。

  1. 大麻から製造された医薬品の使用が禁止だったため、医療現場で使えなかった
  2. 罪が明確ではなく乱用数が増加の傾向にあった

以上の2点を解決・軽減することを目的に、法律の改正と施行を行いました。

改正内容:大麻由来の医薬品の禁止規定を削除

国際的に大麻の医療上の有効性が認められてきた点や医療ニーズに対応する観点から、大麻からせい蔵された医薬品の禁止規定(施用や交付など)を削除しました。

また、THC(テトラヒドロカンナビノール)も麻薬及び向精神薬取締法における麻薬として位置付け、免許制度の下で適正に管理、流通及び施用を可能としました。

改正内容:罪の明確化と新たな基準の策定

乱用数削減のためにまず、大麻等を麻薬として位置付け、その不正な施用に関して、麻薬及び向精神薬取締法の禁止規定及び罰則を適用することとしました。

大麻等の不正な所持、譲渡や輸入等の規制に関しても、麻薬及び向精神薬取締法に基づく規制や罰則に移行されました。

また、保健衛生上の危害の発生を防止するため、製品に残留するTHCの残留限度値を設け、市場に流通する製品の監視を徹底することを公表しました。

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新たな法律でCBNやCBDはどう変化する?

新たな法律の施行により、CBDやCBNが違法になったとする情報はありません。

今回の法律の施行により、CBDに対しては規制の緩和が行われました。

以前までは特定の部位から抽出されたCBDしか合法性が認められておりませんでしたが、今回の法律改正により部位規制が撤廃されました。

またCBNに関する法的立ち位置に関しては特に変更は無く、最新の法律施行後も合法として安心して使用することが可能です。

CBDとCBNの違いとは?

CBDとCBNの違いについて効果・安全性・価格の3点から解説

CBDは正式名称がCannabidiol(カンナビジオール)といい、世界で最も研究が進んでいるカンナビノイドと言われています。

ここまではCBNの規制状況について解説してきましたが、ここからはCBDとの違いについて、3つの観点から解説していきます。

CBDとCBNの違い①報告されている効果

まずCBDとCBNの違いとして挙げられるのは、報告されている効果です。

CBDはCBNよりも研究が進んでいることもあり、CBNよりも多くの有効な効果が報告されています。

CBDの効果として報告されている作用は以下のようなものが挙げられます。

  • リラックス効果
  • ストレス軽減
  • 睡眠のサポート作用
  • 神経保護作用
  • 抗炎症作用
  • 鎮痛作用
  • 食欲抑制作用
  • 美容効果
  • 抗酸化作用

CBNも研究が進んでいる合法なカンナビノイドと言われていますが、CBDの方がより多くの効果や作用が報告されているのが現状です。

CBDとCBNの違い②安全性

次にCBDとCBNは、安全性に関して違いがあります。

もちろん覚えておいていただきたいのはどちらの成分とも合法であり、日本国内において安心して使用することができます。

ただ、その安全性の度合いが異なります。

CBDはCBNとは異なり、厚生労働省や世界保健機関(WHO)といった公的機関によって、合法性や安全性が公表されています。

公的機関によって公表されているカンナビノイドは他に存在せず、安全性に関して非常に信頼できる成分であると判断できます。

CBDとCBNの違い③製品価格帯

最後の違いは、製品にしたときの価格帯の違いです。

CBDとCBNは一つのヘンプ(大麻草)から抽出できる割合が異なります。

抽出可能な量はそれぞれ、CBDが2~20%、CBNが1%未満となっています。

CBNは抽出量の少なさからレアカンナビノイドとも呼ばれ、その少なさが価格に影響を及ぼします。

抽出量はそのまま製造可能な製品の量に直結するため、CBDの方がCBNよりも安価な傾向にあります。

価格は長く購入を続ける上で重要な要素のため、しっかりと見極めたうえで購入するようにしましょう。

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カンナビノイド製品購入時の注意点

カンナビノイド(CBNやCBDなど)の製品購入時には、絶対に含有されている成分の確認を忘れないようにしましょう。

製品の中には、CBD製品と言っておきながらも、中にTHCやTHCHが含有してあるということも少なくありません。

相場よりも圧倒的に安いケースや有名ではないメーカーから購入するときは絶対に含有成分を確認し、法律違反の防止に努めましょう。

おわりに

今回の記事ではCBNの規制状況について、最新の法律改正に伴う変更点やCBNの基本情報、CBDとの違いなどを交えながら解説してきました。

CBNは法律改正後も合法であり、日本国内において安心して使用することができます。

ただCBDの方が報告されている効果や安全性、製品の価格帯において優れているとされています。

ぜひご自身のライフスタイルを振り返り、適した選択をするよう心掛けましょう。

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